介護・看護分野の専門人材を派遣・紹介しているニッソーネットが、
面白い調査結果を発表しています。
介護職として働く人に対して、「1日に何回、ありがとうと言われますか?」
という質問をし、平均が15.6回であったとのこと。
昨年の調査で、「介護の仕事をしていて一番うれしかった一言は?」という
問いに対して、「ありがとう」が65%超と最も多かったことから、今年はこの
質問にしたそうですが、すごい多さです。
1日に、15回も言われるということは、30分に1回くらい言われている勘定に
なりますが、ほかの仕事ではちょっと有り得ない多さではないでしょうか。
いわゆるサービス業の人達も、さすがにそこまでは言われてないんじゃ
ないかと思います。
それに、普通はこれだけの回数を言われますとだんだんと慣れてきて、
嬉しくも何とも感じなくなったり、聞こえなくなったりしそうなものですが、
そうではなくて、その言葉が一番嬉しいと感じるということですから、
「ありがとう」と言う方も、やはりそれなりのタイミングで心のこもった言い方を
しているのだと想像します。
これだけだと、ノリの軽い調査結果の発表に見えてしまいますが、ニッソーネット
では、『介護の仕事は過酷だと言われますが、この「ありがとう」という言葉に励ま
され、やりがいをもって介護の仕事に就いているスタッフの姿がうかがえます。』
と結んでいます。「ありがとう、を何回言われるか」という小さな問いから、介護
現場とその人材確保という大きな社会問題を示唆するいい調査だと思います。