企業の歴史を知る | 子育て~夜遊び~お仕事

子育て~夜遊び~お仕事

★★★ 訪問いただきありがとうございます ★★★

51歳。ビジネスの裏側。
プライベートなお店情報。
まじめな時事論。社会情報。
多種多様にお届けします。

人事制度や組織人事に関わる分野のコンサルティングには、

その会社を十分に理解することが不可欠ですが、私は現状

だけでなく、歴史を知ることを大切にしています。


解決策や要望を形にするのであれば、現状をしっかり把握

すれば良いという考え方もあるでしょうが、創業の頃からの

変遷や推移に関する知識は、提案をより良いものにします。



得てして企業内部にいる人達は、歴史を軽視しがちになったり、

または軽視していなくても客観視するのが難しいために、顕在化

しつつある問題に焦点を当ててしまいがちになります。


しかし、そのようなレベルで問題を把握すると、どこの会社でも

同じような問題解決策しか出てきません。

同じ時代に同じような世代が働いているので、どこの会社でも

表面化する問題は似たようなものになるからです。




得てきたものや失ったものがあれば、変わってきたことや変わって

いないことがあって、それらを深く考えなければなりません。


それは、企業のアイデンティティであり独自性であって、そこに

根ざして現状をみることが、問題の把握やその解決策の「らしさ」、

オリジナリティを生み、ひいては効果的な解決策につながります。


もちろん、なりたい姿や目指す場所も、世の中の動向・流行も大切

ですが、3つ目の視点として、歴史を軽視してはならないことです。



であるなら、現状では企業内部の語り部が減ったり、疎まれたり

しがちですが、そのような存在は貴重です。また、組織人事に関

わる人達にとっては、地道に歴史を残す作業や、歴史を議論・検証

する作業も大切な仕事です。


商売では目標や振り返りを大切にする一方で、組織人事に関わる

ことでは他社事例ばかり気にされる会社が多いのは、個人的には

少々不思議なことです。