先日、ある社長と食事をしながら、相談を受けた中に「幹部を選ぶのは
大変ですね」という話しがありました。
小さい会社ですと、人事は全部社長が決めているでしょうし、中堅企業、
大企業でも、取締役(正式には株主総会ですが候補は社長が決めている
でしょう)を決めたり、部長昇進の決定はだいたい社長が決めているはず。
課長さんや係長さんには申し訳ありませんが、このクラスですと、駄目
だったらやり直せばいいか、とか、駄目でも「反面教師」って言葉もあるし、
などという言い方もないではありませんが、部長や取締役の人選ミスは、
これはあまりにも痛いんですね。
言うまでもなく、それは部下に対する影響、組織に対する影響、会社に
対する影響があまりにも大きいからです。
場合によっては、対外的に与える影響もあります。
「ああいう人が取締役とは・・・。あの会社のレベルも知れたもんだ」という
外から見たイメージの問題もあります。
話しの中では「判断力」とか「統率力」とか、「問題解決力」とか色々出ました。
どうもピンと来ない感じですね。
結局次の7つが条件じゃないの?という話しにまとまりました。
1.実務能力のある人
2.自分で決められる人
3.約束を守る人
4.率先垂範の人
5.よい習慣のある人
6.人を生かすセンスのある人
7.会社全体が見えている人
私は5と6.7が特に大事と思っています。
(7は場数や経験など、特殊環境も影響しますしね)
特に、5と7がないと、とってもじゃないけど、幹部になんて登用できません。
5までしかない人は、中間管理職レベルでしょう。
実際、6や7を見極めないで、実績や、年功や、社長と気が合うかどうか等で
決めている場合が多いです。
6がないと、組織は死んじゃいますし、7がないと社長が苦労することになります。