マニュアル化と「評価」は違うよ・・・ | 子育て~夜遊び~お仕事

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このようにやれば間違いがない、OKだという内容が書いてあるのが

マニュアルです。


作業や操作や管理の手順・方法が記述されていて、手元にあれば

誰でも標準的なレベルで実行できるというのがマニュアルですが、

人事制度を拝見すると、まるでマニュアルのような「評価基準」が

定めてあることがあります。

例えば、マニュアルには「挨拶をする」「掃除をする」と書いてあって、

評価基準には「挨拶ができたか」「掃除ができたか」と書いてある。



マニュアルと評価基準は目的が異なります。マニュアルの目的は

標準化や効率化で、ミスなく短時間で誰もが同じように出来るように

することです。

評価基準は、収益への貢献度や役割・能力レベルを判断すること、

加えて、育成や動機付けといったことを目的として定めるものです。


だからマニュアルはあらゆることをカバーしておくことが大切で、何か

起こるたびに、それを追加・修正していくような細かさが必要ですが、

評価基準は、そういうモレのなさや細かさが大切なのではありません。



また、マニュアルは人に寄らずそこに書いてあることを実行することが

大切ですが、評価基準はそこに書いてあることを皆が皆やればいい

というものではありません。


評価には前提としての目標が必要で、その目標は人によって異なる

のが当然です。

評価基準はあったとしても、その中のどの部分にどうやって注力する

かという強弱、特に焦点を当てるべき事項は色々なものがある方が

普通です。


マニュアルはそれ自身が目標であり、パターン化・画一化を求めるのに

対して、評価基準は多様な目標を許容すべきもので、時間をかけて達成

や到達を目指すことを求めるものと言えるのではないかと思います。