採用にも問題があるかもしれないけれども、新入社員を
期待はずれに感じてしまう最大の原因は、こっちが期待
はずれだからだと思います。
こっちというのは、受け入れた会社や組織や上司や先輩。
彼らにしてみれば、期待に胸を膨らませて入ってきたのに、
その期待とは全然違う状態であったり、期待に応えてくれ
そうになかったりすると、頑張る気も失せるというものです。
こっちが期待に応えてないのに、一方的に新入社員に期待
に応えろというのは無茶な話しで、強いて順番をつけるなら、
こっちが期待に応えるのが先じゃないかと思います。
ギブ&テイクには順番があって、先に与えるのが肝要だと
いうように、こっちが期待に応えている自信があって初めて、
「新入社員に期待に応えろ」という資格があるっていうもの。
こっちが期待に応えるというのは、採用時に言ったことがハッタリ
でないようにすること。活気溢れる、風通しが良い、仕事を任せる、
成長できる、経営者と近い、経営が学べる、商品力がある、
独自性がある、成長性がある、一体感がある、などなど様々な
言葉や方法を使って彼らに魅力を伝えたはずです。
当然、彼らはそれを信じて、期待して入ってくる訳なので、それに
応えないといけません。
採用時はどこも同じように飾って伝えている、会社や組織って
のはそういう甘いもんじゃないのが常識だ、雇われる方が先に
期待に応えるのが筋でしょ、という反論が聞こえてきそうですが、
そんなこと言っているからいつまでも定着しないし、育成できないし、
採用力もついてこないのです。
新入社員のことを期待はずれだと感じたら、こっちのことをまずは
反省すべきです。