日本の最高指導者が、二人も続けて政権を投げ出した。
今さらそのことには驚かない。
問題なのは、政治家は経営者以上に、日本の将来という
ものが頭にないといけないと思うんだけど、それが感じられ
ないということ。
今や1年単位ですもんね・・・。
松下幸之助氏曰く、
「経営者は、いつも将来というものが頭にないといけない。
5年後、10年後にどうなるか、どうすべきか。
そのうえで、今どうしたらいいかを考える。
将来から現在を考えるのが、経営者としての発想である」
政治家はもっと長いタームでものを考えてしかるべきだ。
30年の計、50年の計が必要ではないでしょうか。
100年の計も。
松下幸之助氏は、1932年の第一回創業記念式典で、
松下電器の真使命を明らかにして、それを250年かけて
達成しようと謳いあげたといいます。
「最初の10年を建設時代、次の10年を活動時代、そして
最後の5年を貢献時代とした25年を一節とし、
さらに10節=250年に渡って繰り返すことによってこの世を
物質に満ちた、富み栄えた楽土たらしめよう」と言ったという。
(江口勝彦著 「成功は小さい努力の積み重ね」より)
壮大なるスケール。
現代の経営者では、孫正義氏が、同様のスケールで
経営を語っています。
日常の目の前のことに翻弄されがちですが、それでは凡人
ということでしょう。
訓練と習慣の繰り返しなのでしょうが、今や国民1人あたりの
借金が600万といわれる財政赤字の日本。
返済計画と同時に、ストックに転じるための施策も1人1人が
真剣に考えなくてはいけないですね。