波長(はちょう) | 子育て~夜遊び~お仕事

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よく「あの人とは波長が合う」とか「馬が合う」という

言葉を耳にすることがあります。



先日、旧友とその彼の同僚との3名でお酒を飲む機
会があり、旧友から紹介を受ける際にこの言葉

「彼とは何か波長が会うんだよ」を聞きました。

確かに、理屈ではなく初対面のときから居心地の良い

相手というのはいるもので、そのように友人から紹介を

受けるなんとなく安心して付き合えたりしてしまうのは

私だけでしょうか。



そんな時に、ふと思い出したのが「自己開示のバランス」

の話です。
昔読んだ本で、自己開示をすることの重要性について

書かれたものですが、この話は「人は自己開示(ありのまま

の自分を相手に伝える)をしないと健康が損なわれる」

という話でした。

その本では、理由として以下の4つを上げています。

自己開示をしないと・・・


1)恥や罪悪感が増す
  人は自分にとって不利な事や悪い事はいわないという傾向がある。
  その逆で「いわなかった事」は悪いことであるという認識を自分
  自身で持つことがあり、それが恥や罪の意識となって心に残って
  しまう。

2)ストレスが増す
  自分の思いや感情を外部の人に伝える(吐き出す)ことで、心
  (感情)の部屋が整理、清掃される。自分の気持ちや感情を心の
  部屋(内側に)に溜め込むことにより、それがやがて心の中のゴミ
  となり蓄積しストレスとして作用する。

3)いえないことに取りつかれる
  いってしまえば簡単に済んでしまうことをいわない事により、心の
  中でより大きな事として捉え、余計にそのことが頭から離れず、結
  果として深く思い悩んでしまう。

4)他者からのサポートを得られない
  「自分の気持ちをいわなくても解ってほしい」という感情から、
  相手に気持ちを伝えない行為は、多くの場合裏切られることがあ
  り、その裏切られたという感覚は徐々にストレスへと変化してい
  く。というものでした。



そしてもう1つ重要なこととして、「自己開示のバランス(程度)」も人
とのコミュニケーションにおいてはとても重要な要素であるともいって
います。

例えば、初対面の人から必要以上に自己開示をされるとちょっと

居心地の悪い気持ちになるような経験はないでしょうか。

それは、人は相手から自己開示をされたらそれと同じ分だけ自分も

自己開示をしなければいけないという気持ちを持ち、そのバランスが

崩れることで居心地の悪さを感じるとのことでした。

話がかなり横道にそれましたが、「波長が合う」や「馬が合う」という
感性の中には、この「自己開示のバランス」の要素も多く含まれて

いるのかもしれません。

俗にいうコミュニケーションのうまい人とは、自分の事を一方的に話す

のでなく、また相手の話を一方的に聴いているだけでもなく、互いの

話す情報量を客観的に捉え、うまくコントロールしながら話を進め

られる人なのかもしれません