2010年の新卒採用の営業が佳境になってきているようですが、
この時期に採用担当者の方と話をしていて毎年のように“?”と
感じるのは、「母集団形成」が目的化してしまっていることです。
採用したい学生の特性や数ではなく、何人のエントリーを集める
かに関心が集中してしまっている方が多いのです。
もちろん母集団から採用するので、エントリーしてくる学生の内容も
質も大切なのですが、採用サイトの営業担当者が上手だからなのか、
掲載情報量を増やし、ブログもやり、DMもやり、合同説明会にも
参加し・・・と、とにかく沢山の学生に会うことを追求しているように
見えます。
一番不思議に思うのは、合同説明会。「ゴーセツは、いい学生に
会えない」「どうせ通りすがりだから期待してない」「参画してもウチの
ブースには来ない」「人気企業が満員なのでヒマつぶしにされている」
とぼやきながら、毎年のように参画される会社の多いこと。
毎年同じでなく自社の魅力を見つめ直す、ページ別のアクセス数も
分析して表現を見直す、説明会やフォローを変えて歩留まりを
数ポイント上げる、別のルートを開拓する、など方法は色々とあって
それをしないままに数を集めてもうまくいきません。
特に合同説明会は、見ていても採用担当者の皆さんの苦労と成果が
見合ってないのは明らかで、通りがかりの学生を呼び込んで無理に
ブースに座らせても、その後につながることはないでしょう。
思いつく限りの広告を出せば受注が増えるのではないのと同様、採りたい
学生と数から逆算した、戦略的な採用と適正な採用費について考える
のがこの時期ですね。