ある意味、トヨタの渡辺社長のパワーポイント批判は「そうそう」
と思ってしまいました。
発言されたのは5月の決算発表の会見の席ですから、あれから
2ヶ月ほど経ってトヨタやその関連会社ではどうなっているのか
知りたいものです。
発言は、ダイヤモンド・オンラインによると、
「社内の意識はまだまだ甘い。昔は1枚の紙に起承転結で内容
をきちんとまとめたものだが、今は何でもパワーポイント。
枚数も多いし、総天然色でカラーコピーも多用して無駄だ。」
という内容ですから、パワーポイントが悪いとか嫌いとかいうのではなく、
経費削減をそこまで徹底せよということなのでしょう。
工場の徹底的なカイゼンに比べると、事務部門・販売部門の工夫が
足らないとおっしゃりたかったのかもしれません。
電子的に処理・保管することによってペーパーレスが進んでいる部分も
多いと思いますが、パワーポイントの登場によって、営業用の資料、
社内のプレゼン資料は以前よりも紙が増えているように感じます。
昔、ダイエーの社内箋の下には「シンプル・イズ・ベスト」と書いてあり、
伺うと中内さんが1枚にまとめないと読まないから、とのことでした。
誰でもそれなりのプレゼンが出来るようになるという点では、良いツール
だと思いますが、プレゼン資料はパワーポイントで作るものという思い込みや、
必要以上に紙が多くなることには気をつけたいものです。
また、プレゼン者の個性が資料に負けてしまうこともあったりすると本末転倒
となります。
それにしても、その後トヨタ社内がどうしているか知りたいですね。