6月より新規事業のスタートをきっています。
まだまだアクションというアクションが足りない状況では
ありますが、1歩ずつ検証を重ね仕組み化を「急ぐ」
ようにしています。
でも、一方でメンバーのベクトルを合わせる困難さ
にも時間を要しています。
「もっともっと早く」
「もっともっと効率的に」
「もっともっと頑張れ」
「競争に負けるな」
ついついこういう言葉を発している自分もいます。
そんな中、
岸田衿子さんの詩を思い出しました。
-----------------------------------------
いそがなくたっていいんだよ
オリイブ畑の 一ぽん一ぽんの
オリイブの木が そう伝っている
汽車に乗りおくれたら
ジプシイの横穴に 眠ってもいい
兎にも 馬にもなれなかったので
ろばは村に残って 荷物をはこんでいる
ゆっくり歩いて行けば
明日には間に合わなくても
来世の村に辿りつくだろう
葉書を出し忘れたら 歩いて届けてもいい
走っても 走っても オリイブ畑は
つきないのだから
いそがなくてもいいんだよ
種をまく人のあるく速度で
あるいてゆけばいい
-------------------------------------------
(岸田衿子詩集「いそがなくてもいいんだよ」より)
事業をスピード感をもって推し進めるのは大事です。
しかし、前後左右の状況確認をせずに突っ走ること
がときに大事故を起こし、再起不能になることもある
のです。
どこで加速し、どこで一時停止をして周囲の状況を
確認するのか。
ドライバーとして、船頭として。