近年、ワークライフバランスに代表されるような、「働き方」への
多様な形態がだんだんと日本でも話題になるようになりました。
GWの中日、お仕事をされているかたも多いでしょう。
一方で11連休なんていう方もいるようです。
日本人はとかく、「休み方」が下手だといわれています。
本来、休暇というのは、「予防」のためにとるものです。
体調を崩してから休みをとるのは本末転倒なわけです。
でも、日本人は有給休暇をはじめ、休みを活用することが
うまくないわけです。
周囲への遠慮や、上司への顔色伺い。
とかく保守的な気持ちがこのようにさせるのでしょう。
では、日本人の「労働生産性」は高いかというと、全世界
でもBest10ギリギリのようです。
ドイツで生活しているとき、彼らは夏季の休暇を2-3週間
はとります。
ドイツ語で「ウワラゥプ」というのですが、外国への長期旅行
を家族で楽しむわけです。
気質的に日本人に似ているといわれるドイツ人ですが、実は
日本人とは正反対で実に「効率的」「合理的」な働き方を
求め、実行しているのです。
もちろん、上記の労働生産性ではBest5に入る経済大国
になっています。
でも、でも。
中小企業では、この問題は少々難しくなります。
日本電装の社長発言で、「休むなら辞めろ」というものが
問題になっているようですが、限られた人員と資本の中で
日々成長を追い続ける中小企業では、ワークライフバランス
のような就業形態の導入は難しいでしょう。
つまりは、身の丈にあう体制のなかで、最適な労働環境を
追求しないと意味がないわけです。
1人1人が、主体的な立場で、プロ意識を持つことで大半の
諸問題は改善が期待できるのですが、この「意識」を醸成
することが至難の業なのです。
外部の経営コンサルが限られた日数の中で、いとも簡単に
改善を実現できるわけではないのです。
彼らはあくまでも、「ヒント」と「ノウハウ」を提供するわけです。
後は会社と社員が一致したベクトルのもとで推進するしか
ないのです。