2000年前後から需要が急速に高まった再就職支援事業。
当時、大半は大手のメーカーなどの工場閉鎖や早期退職
に対応した「サポート」的役割の大きかった事業。
その後、景気回復とともに需要も減り、事業会社自体も
減少していた。
しかし、ここにきて再び需要が高まっている。
ここ最近の倒産件数自体、中小企業を中心に増加して
おり、日々平均700社が法的整理を行い、月間では約
2000社が実質的な破綻に追い込まれている。
地方格差で、大半は東京以外かと思えば月間倒産件数
の約4割は首都圏である。
民事再生等手法はさまざまあるので、一概に「破綻企業」
とは言えないが、北京オリンピック需要も頭打ちになり、09
以降は大企業と中小企業の格差はさらに拡大しそう。
こういう中での再就職支援事業(アウトプレースメント)は、
リストラ対象者を中心に、40-50代の社員をいかに早く
再就職させるか、ということにかかっている。
データによれば再就職までの所要期間は約7ヶ月だそう。
これもあくまで平均値で、実質は1年以内に就職できれば
いいほうだという。
業界再編が各業界でおきているのも、「大手だから安心」
という神話が完全に終焉を迎えていることを示す。
社員1人1人のスキルや姿勢、実績、ポテンシャルが雇用
維持か否かを大きく左右する。
誰しも安心できないということですね。