1月も下旬にはいり、大学生の試験シーズンに突入
する時期でもある。
就職活動をしている学生にとっては、選考が本格化
する大事な時期にもあたる。
そんな中、有名国公立を対象にした囲い込みが一部
企業ではほぼ終了した。
青田買いなんてもんじゃない。
協定もくそもない。
日経平均の暴落と、先行き不透明な中、学生の企業
選びは決して賢いものとはいえない。
20年前の就職人気ランキングに非常に近い状況の
なか、大手志向は拍車をかけ、3KといわれるIT業界
は一部の大手を除き惨劇状態。
ある学生がセミナーのアンケートで3年後に得たい年収
という質問に、太字で「1000万円」と書いていた。
業界によっては全く無理な話ではない。
しかし、その業界の30歳時点での組合員平均年収が
500万円というのを知っている様子はなかった。
名のある企業で、事業企画や広報、経営企画部門に
配属されたいという願望と妄想のもとにだされた回答
だとわかる。
有名国立大学を出ていても、自分の意思や信念がなく、
主体性のない学生は実に多い。
内定承諾も半分近くが「親御」さんの意見に左右され、
自分自身で決断した学生がどれほどいるのか?
と疑問も感じる。
”どんな仕事にも無駄なものはない”
私の個人的な考えだが、この思いは15年以上仕事を
してきて感じたもの。
社会にでたことのない学生が「夢」を抱くのは無理ない。
悪いことでもないが、その震源地が「自分自身」である
ことを期待したい。
2月後半には、大手の大半が第一陣枠を決める。
学生のみんなには、就職を人生のゴールと考えず、常に
自分軸を大切にして、広い視野で頑張ってほしい。