1人の女性の純愛 | 子育て~夜遊び~お仕事

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いつもあなたのことを想っています。


朝目覚め、ベッドから抜け出し机のめがねを

とるとき、傍らにあるポストカードを見て1日

で一番最初のあなたとの出会い。


そのきれいなポストカードは異国の地にいる

あなたが、近所の湖でとってくれたものを

カードにして送ってくれたものでした。


私は仕事場でもあなたを想うために、周囲

の人には気づかれないようそっとデスクボード

の隅にあなたを飾っています。

あなたはどんなときもやさしく微笑みかけてくれ

私を勇気付けてくれます。


会議に持ち歩く手帳にもあなたはいます。

時に孤独な戦いとなる会議。

でも、手帳の中にはスーツ姿でプレゼンをする

あなたがいてくれて、私の緊張感をほぐして

後押しをしてくれます。


疲れて帰宅の途につき、玄関を開けたときも

あなたはやさしく迎えてくれています。

2人で出かけた北海道のイベント。

そこで絵描きさんに書いてもらった2人の顔。

2人ともおかしいくらいに笑顔でしたね。

そんなあなたの笑顔がいつも迎えてくれます。


そして、あなたが異国の地に行ってから2年の

月日が流れたある日。

再びあなたからポストカードが届きました。

でも、今回のカードは写真ではなく普通のもの。

そこにはあなたが不治の病にかかった事実が

書かれていました。

便箋にすると自分の死への恐怖がふきだして

しまうので小さいスペースしかないカードを利用

したと書いてありました。

私は悪い冗談かと思いました。

でも、現実は予想外に早く私のもとへ駆け寄り、

私を打ちのめしました。


カードが届いてから2週間後、休暇をとりあなた

のもとに飛ぶチケットをとったその日。

あなたのご両親からお電話をいただきました。

あなたは私を待たずに先に逝ってしまったと。


私の中のあなたは家や職場やもちあるく手帳の

中にいたあなたと何も変わっていません。

でも、現実のあなたはもういないのですね。



いつもあなたのことを想っています。


そして、その想いをあなたに伝えたいです。

あなたに逢いに行きますね。

待っていてください。




一昨年、現実におきた1人の女性の自殺で部屋に残された

遺書に綴られたものです。


近々、この純愛物語が映画化されるかもしれません。


この実話が報道されたとき、一緒に流れた曲は”さだまさし”

さんの「風に立つライオン」(たしか)という曲でした。

アフリカの疫病や貧困にくるしむ地域に単身移り住んだ男性

の医師とそんな彼と別れ、日本で別の男性と結婚した女性

との手紙のやり取りを曲にしたものでした。

内容は実話とことなりますが、とてもいい曲で情景が目に

浮かぶようなものでした。