私は1970年に旧西ドイツのデュッセルドルフという都市で生まれた。
父親は金融マン。
通算で欧州に30年近く赴任し、その中で帰国子女の1人になった。
今では同市も日本人を中心に沢山の外国人と外国企業が支店を
構え随分と街の風景も変わった。
日本人学校もなかった当時、補修校に通い日本人との交流もごく
限られたものだった。
今は幼稚園から中学まで、公文式など予備校も存在し日本人街
ができるほどらしい。
1991年、卒業旅行で同市を訪れた際にその変貌振りにはすでに
驚いたものだ。
デュッセルの日本人学校(補修校)の同窓生は幅広い。
今芸能人として活躍している人、経済界で脚光を浴びる人、お店
を繁盛させている人、政治家、実に豊富な人材を輩出している。
先日、その同窓会の案内があった。
これだけなら普通なんだけど、2通ほど国会議員の「応援する会」
のチラシが同封されている。
いずれも1期生の先輩で今は衆議院で代議士となっている。
その会費は1口3万円。
括弧書きには”同窓生特別価格”となっている。
なんかこういう場を利用する議員も理解できないが、こういう人が
これから多くでてくるようだと同窓会もちょっと赴きが変わるかも
しれない、と思う。
指定校で高校や大学に進学している後輩たちは、往々にして日本
を代表する大企業に就職している。
そのような企業は最近も話題になっているが「献金」を政治家に
している。
応援する会には代表幹事として某ガス会社や電力会社が列挙
されていた。私のところにも「ベンチャー経営者の集い」というような
類のものがくるが、同窓会事務局が関与しているかのごとく見える
ものが一部の人間によって乱用されているものが多い。
たぶんこの同窓会の名簿は「売買」されるとしたらそうとうな価格
になるだろうことは、素人にも容易に想像できる。
詐欺的な犯罪が多い中、この「議員先生」も本当に存在するのか
ちょっと疑いたくもなる・・・。