昨夜、古い友人と六本木のレストランバーへ。
お店は比較的小さなお店で、ここ5年ほどちょくちょく
お世話になっている。
2人ということもあり、カウンター近くの小さなテーブルへ。
21時過ぎということで、お客さんも8割ほど入り。
入店直後からカウンターに座る1組のカップルに目が
いった。2人は30歳前くらいのサラリーマン男性と外資系
OLっぽい清楚な女性だった。
2人は我々が入店したころからあまり会話をするでもなく、
たまに視線を合わせて二言三言話す程度だった。
(喧嘩でもしてるのか・・・?)
と思っていた。
1時間近くたったころに、男性の動きに変化が。
かばんの中から小さい箱を出した。
顔は真っ赤で、オドオドした雰囲気だった。
女性の顔は赤いながらも笑顔が。
このバーではマスターによるギターの弾き語りがあり、
お客さんのリクエストにも応えてくれる。
マスターの曲が終わり、拍手の後の静けさの中に・・・
「今夜は当店のお客様の中で記念すべき一夜を迎えた
方がいらっしゃいます。
○○さん、△△さんカップルです。
(ここで2人に照明があたった)
今夜、ここで○○さんは3年のお付き合いの結晶として
プロポーズをされました。
△△さんのお返事は”よろしくおねがいします”ということ
でした!!」
(キャー!! ウォー!! オメデトーー!!!パチパチ!)
店内は一斉に歓声の渦。
2人のカウンターにはテーブルアレンジされたきれいなお花が
お店よりプレゼントされた。
すごい。
マスターとも長い付き合いだったので、話を聞くと2週間前から
男性がマスターにお願いしていたらしい。
でも、万が一NGだったらどうするつもりだったのか。
そのときはマスターも派手な歌で乗り切るつもりだったとか。
男性にも相応の自信があってのことだろうけど、なかなか素敵
な演出だった。
この後カップルにいろんな人からお祝いのシャンパンが・・・
店内がひとつになり、一足早い結婚祝いという状況だった。
男性は商社にお勤めらしく、5月に海外に赴任が決まったらしい。
女性は米系の通信会社に勤務する方。エリートカップルだった。
こういう転勤などが結婚のタイミングになることは多い。
女性がこのようなバリバリのキャリアウーマンでも、やはり好きな
男性にはついていきたい、と思うものなのだろう。
赴任先にもこの通信会社があるようで、契約社員で働くことは可能
なんだとか・・・。
すっかり近くに座っただけでいろんな話をした。
一緒に行った友人は、このある意味逆で、海外赴任中に現地で嫁
さんを見つけ、帰国のタイミングで日本に連れ帰ったタイプ。
今は3人のモデルのようにかわいらしい子供に囲まれている。
世知辛い昨今、人の温かさを感じた一夜だった。