E-Mailが普及して10年近くがたつ。
仕事においても、私生活においてもなくてはならない存在
になったことはいうまでもない。
特に、仕事においては打合せの削減や効率に大きな寄与
をしているだろう。
しかし、同時に部門の違う人や関連会社の人とは本当に
直接話す機会がなくなった。
企業効率はいいのだろうが、人としては少々寂しいかも・・・
家族間の会話はどうか?
一昔前、NTTの「かえるコール」が流行った。
「これから帰るよ、食事の準備をよろしくね」
などという会話はもうないのかもしれない。
個人的にはなるべく電話をして直接妻の声を聞くように
しているが、忙しいときなどはメールで済ませる。
”これから帰る。食事よろしく。”
返信もそっけない。
”了解”
とても夫婦のやり取りには見えない。
絵文字をいくら活用しても感情の抑揚は表現するのが非常に
難しい。
怒った顔。
笑った顔。
困った顔。
悲しい顔。
いろいろあるが、声で相手の気持ちやコンディションを図るには
遠く及ばない。
昔のポケベルの数字表現よりははるかにマシだが、絵文字も
時にはコミュニケーションを阻害することがあるのではないか。
無機質な文字で謝罪をされても仕事では通用しない。
デートでの喧嘩には通用するのだろうか。
少し前、メンバーの一人が退職の申し出をメールでしてきたことがある。
マネジメント含め驚きだった。
有名大学を出ても、人として、社会人としての偏差値はきわめて低い。
当然そんな社員は「どうぞ、どうぞ」という感じで辞職を受理された。
縁があって出会いがあったのに、分かれは電子メールの20文字。
「君のこれまでのリレーションの結果がこれなのか?」
といいたくなる。
友人夫妻は離婚の話合いをメールでしている。
これもおかしいが、本人曰く目の前で感情的になるよりも自分の気持ち
を整理しながら文字にできるので効果的らしい。
そのうち離婚届もワード添付になるのかもしれない・・・^^;
そんな中、小学校当時の友人から手紙をもらった。
賀状挨拶以外で、しかも便箋で手紙をもらったのは久しくなかった。
内容は久しぶりに東京に出てくるので、みんなで会おうというものだった。
それでもうれしいものだ。
文字に彼の印象がよみがえる。
皆さんは最近手紙をもらっていますか??