昨夜、とあるウェディング関連事業会社の社長と話をした。
社長の経営ビジョンは「当社にかかわるすべての方に感動を届ける」
というものだった。
「感動」って何なのか?
素朴な疑問に対して、「感動というのは想定を超えるサプライズを
与えること」と応えてくれた。
結婚式のサービスはハウスウェディングの伸長により、多種多様な
サービスが生まれ、受けて側もその内容に段々と慣れてきた。
多少の演出では喜ばないし、驚かない。
そんな「消費者」に対して、すべての経験と想像を超えるサービスを
実現することで、人生の記念すべき1ページに加えてもらう、という
コンセプトを持っている。
いろんな会社で「感動を与えるビジネスを!!」
と社是にある。
ライブドアではないが、理念や理想は大切だがそれが妄想に終らない
ようにしないといけない。
「実業のない企業」とは、こんな経営理念を掲げている企業と紙一重。
経営者のメッセージも言い続ければ「真理」となり、浸透する。
しかし、「洗脳」という手法では社員は最終的にはその虚業に気づき、
離れていく。
投資家、パートナーもしかり。
決して、このウェディング企業を揶揄するわけではないが最近よく聞く
「感動ビジネス」の乱立に少々不安を覚えた次第である・・・。