朝礼が嫌いだ!という人、いませんか?
今日も計画未達を皆の前で叱責される…あ~3分間スピーチの当番だ…。
そう考えただけで電車の中でトイレに行きたくなったりして。
でも、従業員のエネルギーを高めるすごい朝礼をやっている居酒屋がある…
朝礼が従業員のエネルギーを奪っていないか?
朝礼。業種や企業規模の大小を問わず、さまざまな職場における恒例行事。
その目的は、単に事務連絡を行って情報共有を図ることだけではなく、3分間
スピーチなどをさせることによる研修効果を期待しているよう場合も多いかも。
しかし、何よりも朝礼は、一日のスタートとして、職場のポジティブなエネルギー
を高める場でなければならないのではないでか。
ところが現実には、朝礼のことを考えただけで、朝の通勤電車の中でお腹が
痛くなってくる、そんな朝の苦行になってしまっている職場も多いのではないか。
つまり、多くの職場において、朝礼が働く人のエネルギーを高めるどころか、
逆に低下させてしまっているわけだ。
そんな中で、「てっぺん」という東京にある居酒屋が“公開”朝礼をやっている。
この公開朝礼は相当有名でサービス業界以外の経営者も多く見学する。
その朝礼はこんな様子。
<午後4時半。営業時間の30分前に朝礼は始まる。細長い店内で10人前後の
従業員が楕円型の円陣を組む。
「朝礼を始めます!今日のテーマは自分の目標です。スピーチ宣言!」司会役
が叫んだ次の瞬間、全員が身を乗り出し、手を挙げて「ハイッ!」。
司会は間髪入れず「大塚さん、お願いします!」。「2007年5月に自分の店を持ち
ます!みんなが最高に楽しめる店をつくります」。心の底から出てくるような迫力だ。
司会が「大塚さんなら絶対にかなえられます。次いきます」とつなぐと、再び全員
が「ハイッ!」と高々と手を挙げる。
(中略)最後は全員が「ありがとうございます」「いらっしゃいませ」「日本一」とかけ
声を合わせ、気勢を最高潮まで高めたところで終了。時間にして約15分。朝礼後
の店内は、すさまじい活気に満ちているのがわかる。>(『日経MJ』食のチャレン
ジャー42号より引用)
従業員のポジティブなマインドは計り知れない効果を生む
この居酒屋「てっぺん」は、2004年1月に自由が丘店をオープンした後、2005年4月
に渋谷に2号店、そして8月には三重県桑名市に3号店を開店し、どの店も50~70席の
規模ながら月商1,000万円を超え、経営は順調のよう。
その繁盛の秘訣について、大島啓介社長は次のように語っている。
<ひとことで言えば強みは「人」。同業他店と比較するとエネルギーが違う。店内に
“パワー+エネルギー”が充満している。これが重要なのです。プラスの空気が店に
充満していることにより、料理の味、ドリンクの味が変わる。そして、一番大きなことは
お客様の会話にも表れ、愚痴が楽しい会話に変わる。当店では、滅多にクレームが
出ることはありません。
自分たちが輝いていれば、周りの人たちも輝いてくる。夢に向かって、本気でイキイキ
と楽しく仕事をすれば、それがお客様に伝わり、元気になって輝いてくるのです。
その陰には、てっぺんは、スタッフのやる気を引き出す「朝礼」に力を注いでいる。>
(『商業施設新聞』ユニーク商業人列伝第70回より引用)
■居酒屋てっぺん http://r.gnavi.co.jp/a034100/
私がこれまで経験してきた企業での朝会は、毎日トピックスの発表と当番制の書評等
のコメントなどがつづくものだった。
大半の人間は人の話を聞いていない。
あまり宗教的なものは好まないが、「希薄」なものよりも「気迫」のある朝会ができること
にこしたことはない。
ちなみに、てっぺんの社長が代表幹事を務める「居酒屋甲子園 」というのが2月9日に
日比谷公会堂で実施される。
全国かた予選を勝ちぬいた「精鋭居酒屋」が優勝をかけてプレゼンなどを実施する。
いちど除きにいかれてはいかがだろうか。