今日の日経新聞にも記載があったが、近年「フード業界」を中心に
従業員の大半を占めていた「パート・アルバイト」の正社員化が加速
している。
理由としては、どの企業も「サービスの質を向上」させるためらしい。
では、バイトだとサービスの質が低下するのか。
経営者の分析としては「責任感」と「情報伝達と共有」において、社員
であるほうがその「効果」は大らしい。
旧レインズインターナショナル(現レックス)では、牛角などを中心に
定期的な店舗表彰にからみ、バイトなどの従業員の表彰も行っている。
この場合、バイトのモチベーションを維持、向上させるのに有効らしく、
人事サイドからすると「新卒採用」の予行みたいな部分でも早めに囲い
こみができるメリットがある。
そういう意味では、ファーストフードなどと飲食店では状況が違うのかも
しれない。
新聞ではこの動きがNeetの受け皿にもなる、と期待感を表しているが
果たしてそうだろうか。
Neetに聞かなければ分からないが、彼等・彼女等の多くはこの入口に
あたる「アルバイト」ですらほとんどしないはず。
ということは、正社員化の登用口を拡大してもその多くはこのような施策
を享受できないわけだ。
個人的には社会や周りの大人がNeetを作り出したとは思わない。
要は個人の価値観というほどのものではなく、夢という名の現実逃避を
打開すれば早いのだと思う。
学校を卒業し、バイトも就職もしない、専門学校にもいかないのであれば
義務教育終了段階で強制的な職業体験の期間を設けてはどうか。
1-2週間という本当の体験ではなく、少なくとも月次給与の発生する期間
は一定の職業に従事する。
こうすれば、それこそ夢が広がり食わず嫌いも減るはず。
将来的な転職を繰り返す「Job Hopper」も減らせるように思う。
もちろん「進学組み」をこの就業経験に投入するかは議論の余地はある。