【罪と言ふ罪は在らじと 祓へ給ひ清め給ふ事を 天つ神 國つ神 八百萬神等共に 聞こし食せと白す】
〜歴史研究の終着点〜
これは大祓の祝詞の最後の部分です。大祓の祝詞は、神様に罪穢れを祓い清めていただくための祈りの言葉です。
天つ神というのは、高天原の神々
国つ神というのは、豊葦原の中津国、つまり、僕たちの生活している地上の神様
八百万の神とは、その他の膨大な数の神々様
を指します。
大祓の祝詞は、天孫族系や出雲系やその他の全ての系統の神々様に、身の祓いを祈願するものですから、そこには氏族同士の対立思想はなく、どの氏族の神様も崇拝して祈願している思想です。
この色々な神様を敬愛する姿勢は、大きな和の精神🟰大和のこころに繋がると思います。
記紀や古史古伝を研究すると、それぞれの立場での歴史観が見えてきますが、つまるところ、大祓の祝詞のように、あらゆる日本の神々様を大切にして、祖先の恨みや嫉みを自分の身にうつして祓い清めていくことが、歴史研究の終着点かなって思いました。