歳旦祭(さいたんさい元旦、午前五時四十分、小祭】

         

天皇陛下の早朝の四方拝が終わると、次に歳旦祭が行われます。

歳旦祭は、元旦の年頭に際して、皇祖皇宗、天神、地祇を拝して奉謝の誠を捧げ、加護を祈請されるお祭りです。賢所、皇霊殿、神殿に掌典長(しょうてんちょう)が祭典をあげて祝詞を奏します。

四方拝を済ませられた天皇陛下が、午前五時四十分にお出ましになってご拝礼。次いで黄丹袍姿の秋篠宮皇嗣殿下が御拝礼されます。


これには宮内庁長官以下の宮内庁職員の代表者が参列されます。このご拝礼が終るころになると庭燎の光がうすらぎ、殿内の金燭の影白く、東天漸く明けそめるのです。


明治維新以後は「年頭祭」または「正月三日祭」と称しましたが、その後は一月二日祭、三日祭と称して今日も引続き行われています。