612月の「大祓の儀」ご参列 女性皇族にも拡大】

〜産経新聞2014610日付1面〜

         
宮内庁の山本信一郎次長は9日の定例会見で、630日と1231日に皇居・神嘉殿(しんかでん)前庭で行われる儀式「大祓の儀」(おおはらいのぎ)に宮家を代表して参列される皇族の範囲を、これまで成年男性の「親王」に限っていたのを、成年女性も含む「皇族」に広げたと発表した。山本次長は、桂宮さま薨去との関係は「まったく別件」としつつ、「参列可能な男性皇族が実質的に少なくなっておられる」と理由を語った。宮内庁が皇族方の減少を理由に行事見直しを発表するのは異例。親王は天皇の子と孫に当たる男性皇族。宮家の成年親王は現在、秋篠宮さま、常陸宮さま、三笠宮さまの3方のみとなられている。皇室祭祀をつかさどる掌典職によると、慣例で親王に限ってきたが、過去には体調不良となった高松宮に代わって高松宮妃が参列したり、戦前は親王以外の男性皇族が参列したりした例もあった。また、一般の神社の大祓は男性に限らないという。今後は宮内庁や皇宮警察の職員らの参列者も男性に限定しない。大祓の儀は皇族をはじめ国民のために行われるお祓い。天皇、皇后両陛下、皇太子ご夫妻は参列されない。