【注意喚起 大日本愛国党について】

政治団体「参政党」共同代表を務める赤尾 由美氏は大日本愛国党を率いた赤尾敏の姪です。
この人は、【愛の右翼 赤尾敏】という著書も出していますね。
参政党の本質は知りませんし、大日本愛国党とは別の政党ですから参政党ついては意見はまだ言えませんが、赤尾敏氏を愛の右翼だと賛美していることは、現実でしょう。

しかし、赤尾敏氏の大日本愛国党で注意しなくてはならないことがあります。

社会党の浅沼稲次郎暗殺事件を起こした山口二矢、嶋中事件で知られる小森一孝はいずれも大日本愛国党に所属していましが、それぞれ事件直前に脱党しています。
大日本愛国党の書記長を務めた筆保泰禎は、複数回のテロ事件を起こしました。羽田空港から中国へ出発しようとしていた衆議院議員の藤山愛一郎に硫酸をかけようとして逮捕されました。
更に1975年6月16日、日本武道館で行われた佐藤栄作元首相の国民葬の席において、当時の総理大臣だった三木武夫の顔を殴打する事件を起こしました。

これらの事件は赤尾敏氏の差金とは言いませんが、同政党に所属していた者が凶悪な右翼テロ事件を起こしていることは忘れてはならないと思います。

1960年(昭和35年)10月、政党代表放送で演説中の日本社会党の党首浅沼稲次郎を脇差様の刃物で暗殺した元愛国党の山口は逮捕され「後悔はしていないが償いはする」と口にして裁判を待たず、東京少年鑑別所内で「天皇陛下万才、七生報国」との遺書を残して縊死しましたが、このような凶悪な右翼テロにより敵対政党の要人を殺害するという手法は、天皇陛下がお喜びになるはずはありません。それは法治国家を根底から破壊する犯罪だからです。
天皇陛下を凶悪な右翼テロの象徴にすることは不敬極まりない行いです。

もし、愛の右翼というならば、こんな暴挙はしないと思います。

男系男子皇位継承を叫ぶ人は色々な団体や思想家がいますが、男系男子皇位継承という國體を過激な右翼思想にすり替えてしまうようなことは現に慎む必要があります。
また、日本国民は、その巧妙なすり替えを見ぬく見識を養うことは必須だと思います。