【公務というものは,私はその時代時代によって変わってくるもの】
〜平成16年2月19日 お誕生日会見から〜
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皇太子殿下(現 今上陛下)
15年間皇太子として,公務を通して日本や世界を見ることができ,また,多くの方々と出会ってそして様々な事を学ぶことができたことを大変嬉(うれ)しく思っています。この15年を見てみますと世界はもとより日本も大きく変わってきています。公務というものは,私はその時代時代によって変わってくるものと考えます。国際化の中での日本が変わっていくのに伴って新たに私たちが始めるべき公務もあると思います。前の時代からの公務も大切にしなければいけないものもありますが,その辺りを整理して今の時代に合ったような形で新たに私たちでできる公務を考えていくことができればと思っております。もう一度長い目で,本当に皇太子として今どのような公務を,そしてどのような形で果たしていくべきか宮内庁も含めて真剣に考えていただきたいと思います。