【西洋の王権神授説と、日本の天皇陛下の役割】


西洋の王様は神からその地位を授かったという権威付けをするためにキリスト教を使いました。神様との取り次役の教王や大司教から、神から授かった王権を証明してもらうという形をとりました。


日本はどうでしょう。トップに立ちたい大名は天皇陛下から征夷大将軍という地位を貰ったり、階位を授かることにより、神聖に認証されるという形をとり、その形を取れば日本中が納得するのです。征夷大将軍という地位は元首である天皇陛下から任命されたのです。


天皇陛下は任命をしたり認証をするご存在です。この行為は、【神が認める、権威づける、栄誉付ける、公に認める】という意味合いがあります。

天皇陛下が誰かを任命したり認証したりすることは神聖化するという権威となることは、天皇は日本国民の代表である神職のトップであることに由来します。


天皇という地位は元首の地位と法皇の地位を二つ兼ね備えていることは、西洋と大きく違うところです。


現在でも天皇陛下は、憲法の規定に則って内閣総理大臣を任命したり、国務大臣を認証しています。