我が家では、幼少期からいろいろな動物を飼ってきました。今はなき父が、ヤドカリやスズムシ、クサガメ、ジュウシマツなど、いろいろな動物を我が家に連れてきました。それらは皆、家の中で飼えるものだったのですが、ある日、到底家の中では飼うことのできないヤギを連れてきたときには驚きました。そのほか、イヌやネコ、ウサギなどは、近所や親戚から譲り受けて飼っていました。

今思えば、家に動物たちを連れてくるのはいつも父親でしたが、結局面倒を見るのは私の役割でした。その頃はもちろんインターネットなどはありませんでしたので、餌や飼い方がわからないときは、本を買ってきてそこから情報を得ていました。

動物には皆かけがえのない命があります。その命を継続させるための餌や環境は、動物ごとに皆違います。幼少期にはそんなこともわからず、飼っていた動物の命を犠牲にしてしまったこともありました。そのような経験は、「動物には『死』というものが訪れ、もう生き返ることはない。」ということを自然に自覚する教材となりました。「『死』はとても悲しいもので、『死なないようにするにはどう飼えば良いのか。』」ということも、「死」から学ぶことができました。そのような経験があったからだと思いますが、すべての生き物の「命」を日常的に考えるようになり、「生き物を『愛でる』」という精神が養われてきたように思えます。このことはあまり口外したことはありませんでしたが、縁あって、私が現在所属している「全国学校飼育動物研究会」会長でいらっしゃる鳩貝太郎先生、獣医師として学校飼育動物の適正な飼育のために尽力された、故中川美穂子先生、桑原保光先生など、志を同じくする多くの先生方と知り合うことができました。

(記事はチラシの下に続きます。)

 

全国学校飼育動物研究大会が、8月25日(日)に開催されます。どなたでも自由に参加できますので、「学校飼育動物」に関して興味・関心をおもちの方は、ふるってご参加ください。以下に、研究会ホームページのリンクを貼っておきます。研究大会へは、このホームページのリンクから参加申し込みができます。

 

ホームページ  全国学校飼育動物研究会

大会広報チラシ 第26回 全校区学校飼育動物研究大会チラシ

 さて、我が家では現在でも、イヌ、ネコ、グッピーを飼育しています。動物を飼育している方はおわかりかと思いますが、飼育している動物たちは家族同然であり、家からいなくなってしまうことは考えられません。数日前、我がTAKE教室の姉妹塾である、まるやま塾の丸山塾長のブログに、愛犬が天国に旅だった記事がありました。その記事の中に、「人間が愛する者の死を受け入れ、心のバランスを保つためには、『自然科学』の知恵だけでは不十分だということです。古来、人間が、『人文科学』つまり哲学や文学や宗教という文化を創ってきた一つの理由は、自己の死や他者の死を受け入れることが一つの目的であったのだと、改めて感じます。」という一節がありました。

 

まるやま塾ホームページ

国語・小論文専門個別指導 まるやま塾 (shoroncoach.com)

 

 私もまさにそのとおりだと思っています。確かに、「命」を追究する学問は、生物学、農学、医学、獣医学など、「自然科学」に分類されますが、これらの学問は、多かれ少なかれ人間の営みと関連している部分があります。人間の営みは、到底「自然科学」だけで解明されるものではありません。特に医療行為や動物を飼育することなど、人間の営みの多くの部分が関連していることに関しては、「自然科学的な考え方」と、「人文科学的な考え方」を混ぜ合わせていくことが、きわめて重要だと考えます。「病を診て人を診ない診療」や、「適正な環境で飼育しない学校での動物飼育」など、「人文科学的な考え方(人道的な考え方とも言えますでしょうか)」を置き去りにした行為がなくなることを願ってやみません。

 

【固定記事~医療系小論文の手ほどき~】

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