「だるくて何もしたくない」


そう言って

しょんぼりと

診察室に入ってこられた


「いままではあっという間にできたことが

できなくなった」

「くやしいし、はがゆい」

「家族が心配してくれるのはありがたい」


「でもさ」


「わかっているのに、腹が立つんだ」


「だれに?って」


「自分に腹が立つんだよ」


「だからイライラして、家族にあたっちゃう」




自分にいらだつ



だんだんに

ひとつずつ

できないことがふえる



そのはがゆさ


容易に想像がつく

つかない人はいるだろうか?



「あたりまえにできたことが

できなくなって」

「くやしいなぁ」

「つらいなぁ」



でもね



「すきなことはできる」

「趣味を、つづけたいんだよ」



「趣味のことなら

つかれてもやりたいと思う」


「つかれても、やりたいこと」


「それならやれるんだ」


趣味の話をしはじめると

声が、大きくなる

だんだんと話がのる

えがおもみられる



「久しぶりに笑ったなぁ」

「またくるよ」

「あ、薬。もらってくからね」



そう言って

笑顔で診察室をでられる



つまがふりかえり小声で


「ありがとうございます。

久しぶりにあの人の笑顔を、みました」


めもとには涙が。



家族は

はらはらしながら

過ごしている



大切な家族だから


病があっても

大切な家族だから



あーよかった


笑顔が少しでももどった


緩和ケアの外来は

希望をもち

いきることを支える場所



生きるために

できること







おかあさま
つかれたときは
うどんに
はいるとよいわよ


そういえばね

この前

家んなかで転んだのよねー
手をつかず、きづいたらほっぺたを
ゆかにうちつけた

で頭を、角にぶつけて
流血しました

焦った

たんこぶができ
身体がむちうちのように
痛む


なんで転んだのかなぁ

あんまり覚えてなくてねぇ

つかれすぎていたのは確かだけど

意識を一瞬失った??


いまは元気

無理しないようにする