「たとえ治らなくてもいいから


一分一秒長く生きたい


だから

この痛みをとってほしい


そうして

すこしでも

子供と過ごす時間を

有意義にしたい




それだけを

お願いします」



真剣な眼差しで

話すあなたを

思い出した



「緩和ケアがどうだとか

いやなイメージだとか

そんなことは

どうでもいいんです


わたしにとって大事なのは

今のわたしが

過ごせるように

生きていけるように

してくれるとこ」



その通り



そういうこと



嫌な言葉のシャワーをあびて

つかれても


そうだよ、と思い出す


あの眼差し




この距離感


しばディスタンス




がんばらんとなぁ