おつかれさまです


なかなか

忙しいいちにちでした



「がん治療をおこなうとき


緩和ケアは同時に行ってよい」


○です




手術

放射線治療

化学療法


とあわせて

緩和医療


よっつの柱なんです



「わたしは緩和ケアをうけながら

生きたいんです」

「それだから、この病院を

選びました」


「緩和ケアはがんと診断されたら

受けていいって」

「え、受けないって人いるんですか?」



「安心なのに」


「苦しまなくていいし、

治療できなくなっても

緩和ケア病棟がある」


「つらいけど、これも運命」


なみだをそっと拭く彼女


「つらいよ、ほんとは、つらいの」


「なんでわたしが?」


なみだはとまらない


しずかな時間が流れる




わたしは

あなたではないから

あなたの思うこと全部は

わからない



しかし

わかろうとする

あなたの気持ちを

知ろうとする



私たちは

あなたと伴走する



おせっかい

心配症



でも


これがわたしだ




そんな彼女は

治療をうけ

生き抜いて

最後は

緩和ケア病棟ですごした



入退院を

繰り返し

緩和ケア病棟には

ただいま、ともどり

おかえり、と迎える


病院なのに、って

言われるかもしれない



安心感


それはなによりだったと

はなされていた


いよいよが近づいたとき


また会おうねと

言った私に


わすれないよ

でも

もう少し仕事してからだよ、と

笑った



その笑顔


おぼえてる


また会おう