緩和ケアというと

 

がんをイメージされると思いますが

 

何度も言いますが

 

がん以外の病にも

 

適応されます

 

緩和ケア病棟は

がんとエイズのみが現状での対象疾患です

(診療報酬上の問題なので

施設によって緩和ケア病棟として登録しているか

緩和ケア病床として稼働しているか

それによって違います。

私が決めたことじゃないよ

厚労省に聞いてくだされ)

 

 

 

緩和ケアは難しい

 

 

そう思われていた

患者さん

 

 

治療を行うことより

 

辛くなく

人生を全うしたいと

希望

 

 

家族は

本人の望むように

生きてほしいと

希望

 

 

 

「70過ぎまで生きたのだから」

「少し早いけど」

「もう思い残すことはほとんどない」

 

「全くない、なんてひといないでしょう?」

「思い残すことがないってひと」

 

 

「苦しいのは嫌だ」

「苦しむのはじぶんも辛いが

それを見る家族も辛い」

 

 

「ただし薬の説明などは

じぶんにしてほしい」

「家族もできれば一緒に聞いてほしい」

 

 

余命はなんともいえないが

週単位で変化すること

話すことが辛くなるのは来週あたりからと

予測されること

などを伝えた

 

 

「対応方法は?」

 

 

少量のモルヒネが効果があること

そのほかにも不安を和らげる薬などを

調整できることなどを伝えた

 

 

「モルヒネ。使ってください」

「苦しくない方がいい」

「頭はおかしくならない?」

 

 

なりません。大丈夫。外来でも使うくらいだから

と説明

 

 

「少しおかしくなってもいい。苦しくない方がいい」

 

 

 

 

感謝の言葉を家族に伝え

医療者にも挨拶してくださり

 

静かに

 

命を終えた

 

家族の仕事が休みの日に

わざわざ時間を合わせたかのような

旅立ちに

 

 

家族は涙しながらも

本人を最後まで支えた

 

「症状が緩和されたこと」

「本当に感謝しています」

「前の病院ではこれは難しい。

緩和されるなんて思わないほうがいいって

言われていたんです」

 

 

少しホッとした

少しは役に立てたのか、と。

 

命はあなただけのもの

 

 

生きることも

旅立つことも

 

 

じぶんで

決められたら

 

 

いい

 

 

 

なかなかそうはいかないから

難しいけど

 

 

 

こういうふうに生きたいって

 

いろいろな人と話しておくことが

 

大切だな、と思う

 

 

 

 

 

 

なぜ?

 

 

 

 

 

急にってことが

あるから

 

 

誰にも

そういうことが

あるから

 

 

 

 



 

さあて

 

今日は

 

 

もう寝ようかなあ

 

 

少し疲れた

 

 

 

お別れはね

やっぱり悲しい

やっぱり辛い

 

 

でも

それで終わっちゃいけない

学ばせていただいたことを

生きることに

生かさなければって

思うの

 

 

今日はゆっくり休みたい

 

久しぶりにそう思うくらい

疲れた