昨夕は当地物凄い雨と雷

 

我が家のこまち姫

 

怖くて眠れなくて

 

ウロウロ

キュインキュイン

 

今日はたくさんお昼寝をしてください

 

 

 

本屋さんにいくと

 

がんにはこれが効く、とか

 

これを食べて完治した、とか

 

これを食べたらいけない、とか

 

本当にいろいろな本が並んでいる

 

 

 

全てを否定しませんし

その通り、と思うこともある

 

 

うまく書くなあ、と感じたり

 

こうやって書いてあると

気になっちゃうよね、というものもたくさん

 

中には

明らかにそれはないよ、って思うものもあるけど

 

体験談とか載ってると

そんなことある?って思いながらも

そうなのかなあ、って思えてくるような

文章力

 

 

「一切の白いものをやめていました」

「お砂糖も上白糖はだめ。お米も白米はだめ」

「しばらく玄米ばかり食べていたのだけど、

だんだん飽きてきてしまった」

「白いご飯、死ぬ前に一杯でいいから

お腹いっぱい食べたい」

 

ちらり、と横の娘さんをみる

 

「娘には悪いけど、玄米食べていても

治ることはないと思うの」

「一回だけみんなでおにぎりを食べさせて」

 

 

娘さん

 

「でも玄米じゃなきゃダメ!死にたいの?!」

「お母さんに死んでほしくない!」

 

そう言いながら涙を流す

 

 

でもね、と患者さん

 

「白米食べたい」

「ふりかけかけて、あったかいの食べたい」

「一個でいいから、おにぎりを食べさせて」

「たらこと鮭を入れてほしい」

 

「それなら食べられると思うの」

 

「ただでさえ食欲ないんだから」

「食べさせて」

 

 

食事って大事

 

玄米食

 

体に良さそうだけど

少しパサパサしたり、ゴワゴワしたり

 

好きで食べられるのなら悪くないと思うけど

 

その食事自体が

苦痛になってしまうようではいけない

 

 

食事は

ちょっとでも美味しいと楽しむ物だと

考えます

 

 

娘さんの気持ちもわかるのよねえ

 

娘としての私は

同じようなことをした

 

父は無理をして食べてくれた時も

あったけど

 

今思うと

気持ち悪くて食べられない時に

食べられないものは食べられないわな。

 

 

父へ、すみませんでした

 

 

 

 

 

次の診察日

いつも通りの親娘の笑顔

 

 

「おにぎりをにぎって、食べたんです」

 

「あ、もちろん白米」

 

「ピカピカに炊いたご飯」

 

「おいしかったね」

 

娘さんが笑顔を見せる

 

患者さんも笑顔

 

 

よかった

 

 

 

でも

娘さんの目尻に少しだけ光る雫

 

 

わかる

わかるよと言う思いを込めて

頷いた

 

 

笑顔を返してくれた

 

 

きっと

いろいろ考え

たくさん迷い

 

 

こういう結果になったんだろう

 

 

 

診察室を出る時

 

患者さんは深く頭を下げた

 

 

 

 

緩和の外来って

こういう場でもある

 

 

薬の処方や検査とか

普通のことも行うけど

 

それ以外のことを

語れる場

いろいろ

考える場

 

 

そのひの昼ごはんは

私もおにぎりを食べた(コンビニです)

 

 

美味しいって思えることの

幸せと感動を

当たり前って思ってはいけないのだなあ、と

しみじみ味わった

 

 

 

 

みなさんコメントありがとうございます

 

余力ができたら

承認、返信します!

 

 

今しばらく体調と向き合いながら

続けていきます

 

ちゃんと受診してるから大丈夫

みなさんのエールが

私の受診に背中を押してくれています

 

 

あれ?セミが泣いてる

雨はやんだのかな?

 



こまちはぐったり




ジロウはいつも通り

 

 

では、また!