お疲れ様です

 

いよいよを迎える時

 

多くの人は

眠ったような状況になり

 

実際はすごく辛いことはないのだけれど

 

呼吸の仕方が変わってきて

胸郭や顎を動かすようになったり

喉元でゴロゴロいったり

 

どんなに

本人はつらくないでしょうと

言われても

そうは思えないのが

現実

 

そう思います

 

 

 

”穏やかですよ”

 

そう言われても

ちっとも穏やかに見えない

 

どれだけ言われても

穏やかになんて見えない

 

 

そう、

私たちがみる世界と

ご家族がみる世界が

 

 

異なるから

 

”穏やか”は”穏やかじゃない”

 

 

 

 

 

医療者の目線からは

穏やかというのは

つらくなくて、痛くなくて、の状況を

表すことが多い

 

それまで呼吸が苦しくて

痛みが強くて

 

それらの状況が

落ち着いた時

 

穏やか、と表現してしまう

 

 

 

しかし

 

大切な人を見守る家族から見える世界は

異なる

 

今までと違って

話もしなくなり

痛いともかゆいとも苦しいとも

言わない

苦しそうにもがいていた姿すら

生きている証のように感じる

 

どこが穏やかなのか

苦しそうにしか見えない

 

 

 

”「穏やか」の意味がわからない”

”つらそうにしかみえない”

 

 

ドキッとしました

 

その通りだ

 

なんてこと

 

穏やかになんてみえない

穏やかになんて感じない

 

 

ほんにんがほんにんでなくなること

話せなくなったこと

痩せたこと

食べられないこと

話せないこと

息づかいが荒いこと

 

 

 

全部が心配なのだから

全部が悲しみなのだから

 

穏やか、なわけはない

 

 

 

 

穏やかであるということ

 

 

それらを決めるのは

私たち医療者ではない

 

 

 

本当にドキッとした

 

その通りだと思ったから

 

 

 

 



 

 

穏やかである

 

 

誰もの願い

 

 

でも

穏やかです、は

穏やかではない

 

 

忘れちゃだめ

そういう感覚