犬は空気をよみます

 

それもちょっとした空気の変化を

読みます

 

私が少しイライラとしだすと

 

すーっと消えていき

 

平常モードに切り替わると

 

すーっと戻ってくる

 

 

ひともこうなれば

お互いに傷つけ合うことはないだろうに

 

 

相手のこころを察し

自分だったらどうしたい?

どうしてほしい?

 

 

それを考える事が

苦手な人が増えてきているように

 

 

いまは

すぐにスマホやPCで答を知ることができます

 

医療も同じ

 

 

すぐにCTや検査

採血の数字

腫瘍マーカー

 

 

こればかり気にする

 

 

赤ひげ先生は

もうこの日本には

いないのでしょうね

 

 

 

患者さんやご家族の

意識も変わりました

 

 

採血検査や腫瘍マーカーの結果を

知りたいという方は

多いです

 

 

でも・・・

 

 

だれが知りたいのでしょう?

 

 

私は

検査の結果は有用と考えます

もちろん画像検査も必要

 

でも

 

それはあくまでも一つの判断材料

 

 

目の前の患者さんの考えていることや

想っていることは

困っていること

つらいことは

検査結果ではあらわれません

 

 

そのひとの身にまとう

空気から

 

なんとなく

察する

 

そこからが

診療だと考えています

 

なんでもない会話に意味がある

なんでもない会話こそ大切

 


 絶妙な距離感

 

今大切なひととの

大切な時間を過ごしている方へ

 

あなたの想いは

届いています

 

だから

声をかけ

ぬくもりを感じて下さい

 

 

なにもできないっていうひとが

ときどきいるけれど

 

なにも特別なことはしなくていい

 

ただ同じ空気をすう

 

それに意味があるのだと思うのです