おはようございます

 

金曜日

 

今ひとつ身体のスイッチがはいりません・・・

 

 

 

ふう・・・

 

 

 

 

さて

最近はACP:アドバンスケアプランニングについて

さかんに

地域や病院で

その必要性が言われています

 

 

事前指示書やリビング・ウイルなどの

 

公正証書がどの程度有効なのか

 

 

 

これはとても一言で答えられないのですが・・・

 

 

まずこれらの事前指示書やリビング・ウイルに

しめされている内容がなにか、ということ

 

例えば

単純に延命治療はいらない、と記していたとしても

その内容が細かく記されていないと

ややわかりにくく

本人が話せればいいのですが

話せない状況であると曖昧な証書になってしまいます

 

基本的に

日本では尊厳死などにまつわる書類は

法的な拘束力はありません

 

だから

例えば救急車で運ばれた先の病院での

その判断にゆだねられることになります

 

それから

例えば胃ろうはいやだ、と書いてあったとしても

医師が救命のために一時的に胃ろうが有効で

いずれは口からご飯をとれるようになる病状だ、と

判断した場合は

書面に書いてある胃ろうはいや、に関して

慎重に判断する、ということになります。

 

例えば

死が数日以内にせまっている、と考えられるような

場合には胃ろうを検討することはなく

本人の意思を尊重すると思われるのですが・・・

 

例えば

まだ年単位の命が考えられるけれど、今だけ

意識が不良なので、胃ろうを考えた方がよいのではないか

(交通事故で脳に損傷を受けたが、回復の見込みが

ある、と考えられた場合など)という場合

医療者は、救命を第一に考えますから

簡単に、あきらめない、ということに

なるわけです

 

例えばコロナ肺炎

救命可能なら

一時的な人工呼吸器管理は

必要ですし。

 

ですから

それらの書面が有効になるとき、というのは

救急の場などで、死が間近にせまっており

いかなる方法をとっても

回復、治癒が難しい状況、と

判断された場合に“参考にする”ということに

とどまってしまう場合が多いと思います

 

 

 

私自身は救急の場を今担当することはないので

がん患者さんやその他高齢の患者さんを

対象とするため

 

事前指示書を持っておられる方があれば

あらかじめ示してもらい

細かくその意向を話し合います

 

ご飯が食べられなくなったらどうしてほしい?

呼吸が自力でできなくなったらどうしてほしい?

動けなくなってきたらどうやって過ごす?

 

 

そしてこの先を大切にしています

 

“この気持ちを誰かに伝えていますか?”

”あなたがいよいよを迎えるとき

どうしたい、どうしてほしくない?を

大切な人達につたえていますか?”

”あなたの代わりに色々決めて欲しいひとは

だれか、きめてあり、その人に伝えてますか?”

 

急に話せなくなったり、ということは

人間はだれにでもおこります。

 

だからだれかがその人の

代理になって

医療者などと話しをして

医療の方向を決めなければならない

 

 

どうしてそう思うのか、

どの程度、そうしてほしいのか、が

事前指示書だけではわかりにくい、というのが

現実で

 

 

それにだれかと話し合う

なんで、そう思うか、どういうふうに

生きたいかなどかんがえていくことが

ACPです

 

 

長くなりました。

事前指示書は無効ではないが、必ずしも有効でなく

その時々の病状(終末期なのか、命がもう日単位なのか

月単位なのかなど)によってそれが適さないこともある

 

事前指示書の内容を代理人が知っており

さらにどうしてそうしたいかなどの意向が

わかると、その内容が尊重されやすい

 

 

というのが現状と思います

 

 

次回にももう少し細かく記してみます

 

 

 

さ、いってきます!コロナ感染予防

みんなでがんばろう!