「緩和ケア病棟で、家族と過ごしたい」



そう話してくださった

患者さん



病棟をかわるその日の朝


旅立たれた





前から患者さんは

それを希望していた



しかし


緩和ケア病棟を、と伝えるのは

まだ早い、と

ギリギリまで


治療医が


すすめられなかった



そう



緩和ケアを嫌がるのは



医師だった



最後のところにしたいのか


自分の治療は

負け知らずとでも言いたいのか




患者さんの妻は


「もっと早くに移動したかったです」


「つらくなさそうな顔をみてほっとしました」



お役に立てずすみません



それしか言葉がでなかった




くやしい




かあさまが

不機嫌よ


いやだわ〜

こまちはおりこうにするわ


治療医は

こういった


「いやあもうちょっともつと

おもいましたけどねぇ」


「緩和ケアの話をしたから

気落ちしたんですかねぇ」




うーむ