乳がん検診

 

みなさんは毎年うけておられますか?

 

あ、もちろん女性の方

(男性乳がんもないわけではないです)

 

私は乳がん検診にながらく

携わっていました。

乳がんについては検診から治療

緩和医療までながく関わることが

多く、やはり、まずは

検診とセルフチェックの重要性を

伝えたいと思います。

 

ところで

ブレスト・アウェアネスという

言葉を聞いたことありますか?

 

ブレスト・アウェアネス

「自分の乳房の状態に日頃から

関心をもち、乳房を意識して

生活すること」

 

乳がんの早期発見、診断、治療につながる

女性にとって非常に重要な生活習慣

 

★乳房のセルフチェック

①自分の乳房の状態を知るために

日頃から自分の乳房を,見て,触って
しこりや血性の乳頭分泌などがサインになります

②気をつけなければいけない乳房の変化を知る
③乳房の変化を自覚したら,すぐに医療機関へ行く
④40歳になったら定期的に乳がん検診を受診する

入浴やシャワー,着替えのときなどに

別に毎日でなくてもよいけど、触ってみましょう!

生理のある世代の女性は生理開始後の

乳房が張っていないとき

生理のない世代の女性は自分の誕生日の日にちなど

ある程度きめてもいいかもしれないですよね

 

そしてもしも、です

しこりや血性の乳頭分泌などを

自覚したときは

次の検診までまとう、と放置せず

速やかに医療機関を受診してください

 

検診は1年に1回

あるいは2年に1回ですよね

それでは間隔が長い

(そう言われるとじゃあ検診を1年に

2回うけたらいいんじゃないの?って

思うかもしれませんがそれはまた別なんです)

 

なので違和感を感じたら

受診してください

受診するのは

乳腺外科もしくは外科

もしくは乳腺専門のところ

乳腺を専門に扱っていないクリニックでも

紹介状などはかいてもらえるかも

しれないけれど

きちんと精査してもらえるところに

いってくださいね

 

 

「毎年うけていたのに、なんで」

 

これは思いますよね。

去年は異常なし

今年は要精査

 

1年という期間のとらえ方にもよりますが

 

がん細胞1個が1cmのさいころになるのに

10年くらいかかるともいわれていて

1cmというのは画像などで

判別できるようになる

ぎりぎりのサイズ

触診で感じるぎりぎりのサイズ

 

なので

1年前にはうつらなかったものが

うつるわけです

 

(もちろん、もっと発育のおそいがんもあれば

もっと発育のはやいがんもあります。発育のはやい

悪性度のたかいものは、あっという間に

大きくなりますから、極端に言えば

1か月まえには不鮮明でも1か月後には

はっきりとする、ということです)

 

だけど、逆に私はおもうのです

 

「毎年受けていたから」気づいたの

 

要精査となって

去年はなかったのに、って

驚く。

 

驚くきもちはとても理解できます

私だって驚きます

きっと、去年は本当にうつっていなかったのか

見落としじゃないの?って

疑心暗鬼にもなるでしょう

しかし上記の理由から

その前では判別できないかも

しれないということがあるんです

(そういうことがないように

マンモグラフィーの読影、撮影には

しっかりと定期的にテストがあり

判定別に評価され管理されています)

もし受けていなかったら?

 

きっときづかずにすぎてしまう

 

あわてますよね

でも

まず、受診してください

 

落ち着いて

 

乳がんは治療方法が日進月歩です

 

あわてないで

 

「毎年うけていたのに」は

「毎年うけていたから」

 

なんです

image

 

犬も乳がんに罹患します

こまちは避妊手術をうけているので

乳がんにはなりにくい

 

子どもの頃に飼っていた

カルメン(シェパード犬)は

晩年乳がんになりました。

もともと警察犬になるべき犬を

産む犬だったらしい

年齢も高かったので

手術せずに(時代もあるよね)

静かに家で過ごしました

私が大学にはいって

しばらくは両親が世話をしていましたが

たまたま帰省していた日

一緒に鯛焼きをたべて

そしてその日に私の部屋の前で

たおれて旅立ちました

ほんとにいい犬で

いつも私の側にいてくれたな、と

カルメンが旅立った次の日

下宿に戻る電車のなかで

涙が止まらなかったのを

覚えてます