気圧が低いのか
頭が痛い_| ̄|○


偏頭痛_| ̄|○


よい対処法は早めの
投薬


暖かくしてお過ごしください

雪がふると思い出す患者さん

緩和ケア病棟に入院されていた
30代のお母さん

ある日
雪がふった
当地は一年に一回か二回
積もる程度


まだ幼いお子さんたちは

雪だるまつくろうよー
おかあたーん

と、はしゃぐ

しかし、動くこともままならなくて

「ごめんね、おかあさんは
動けないから、ふたりでつくってきて」

そうしたら
おにいちゃんが
むくれた


妹が一歳すぎ
まだ小さいおにいちゃんは
がまんしていた
ふだんから
がまんしていた


爆発した💣

「おかーたん、きらい!」
「だいきらい!」
「いなくなっちゃえー」

わたしもふくめ
その場にいた大人は
固まった


どうしよう
焦った💦


沈黙の時が流れる


患者さんが
ゆっくりとはなした

「ごめんね。でもおかあさんは
一緒にはつくれない」
「泣いても、かわらないの」
「ごめんね」

涙声だ

みんななんとなく
涙目に


「○○くん。おかあさんのいうこと
きいてね」


うん、と涙目のまま
うなずく


「これからは自分でできることは
自分でやってね」

うん


「○○くんならできるよ」

うん


「おかあさんは
一緒にいられなくなっても
そばにいるよ」


もうみんな
泣いていた

わたしも涙をこらえきれない


「じゃあ、雪だるまつくってきてくれる?」

うん



じゃ一緒につくろうか!


声をかけた


うん!


子供なりに何かを察した


一緒に
中庭にでて
つくったよ


大きい
雪だるまふたつ
小さいの二つ


ベランダ側に
ならべておいた


患者さんはそれを眺めながら
涙を流した


「雪だるまが溶けちゃうみたいに
わたしも溶けちゃいたいな」

「そしたら悲しみや苦しみを
感じなくてすむよね」

「あの子たちの成長を見たかったよ」

「先生、なんで私なの?」

「いやだよう、死にたくないよう」


私の腕にしがみついて

くやしさが伝わる

一緒に泣いた


泣いてはいけないかも
しれない

でも

泣いてしまった


しばらくして
家族に見守られながら
旅立った


お別れの時
妹さんはおかあさんの横でねていた
おにいちゃんは
お父さんにだっこされ

「おかあたん、ねちゃったね」

お父さんが
おにいちゃんに声をかけて
「おかあさんとの約束」
「覚えてるか?」



うん!
お手伝いする!
いっぱいあそぶ!
ひらがなおぼえておかあたんに
てがみかく!



えらい!

大丈夫

おかあさんが
しっかりまもってくれるよ


雪だるま

思い出したな


雪だるま

もう大きくなっただろうな

元気にしてるかな?