70代の患者さん

自宅で過ごすことは難しい

でも

緩和ケア病棟は…


と、なかなかきめられない



時間だけ過ぎる



ある日きかれた

「緩和ケア病棟にいくってことは
死ぬってことでしょ?」
「死ぬの?」
「麻薬を使われて、ぼけたみたいに
させられて?」
「そんなとこいく人いるの?」


否定も肯定もできない


真実であり真実でない








緩和ケア病棟にいても
一般病棟にいても
病気はかわらない




ゆるがないその事実
それを前に
どうすればよいのだろう



患者、家族、医療者が
みんな一体となり

死について
生きるについて
病について


三位一体となり
話したいのに




なんで話せない?


死は忌まわしい?
がんは悪いこと?



生きていること
死をむかえるそのときまで
生きる



私はこの患者さんに伝えた


「緩和ケア病棟のお話が
つらくさせてしまったことは
申し訳ない」
「あなたがつらくなく
生きられる方法を考えさせて
ください」



それ以上でもそれ以下でもない




よし!



週末だ!