いろんなひとが
亡くなる

亡くなることは
さびしいけれど

からだはなくなっても
誰かのなかに残るってこと

渡哲也さん
渡瀬恒彦さん
志村けんさん

みんなのなかにのこる

そうありたいなぁ

腎臓がんで手術して、再発転移
化学療法も頑張った

三年一緒に頑張って
いよいよ抗がん剤が効かなくなった
緩和ケア病棟を希望されて
入院した

「先生、忘れんといてな」
「こうやって死んでいった患者がいたこと」
「生きようとしたこと」
「この病棟で過ごせたことを
感謝してる患者がいるってこと」


わたしのことも覚えておいてね、と
いったら

「まだすぐに来たらいかん」

「もっと仕事してから来て」

えーって言ったら

「ちゃんと患者をたすけてから
死なないといけないよ」
「観音様みたいにならんといかん」

観音様か…


まだまだ修行がたりないや

あなたという存在や
わたしという存在は
かけがえがない

だれひとりかわりはなくて
その生きた時間は
かけがえのないものなんです

人はひとりでは生きていけない
どんなひとにも
生きた証はある

めざせ観音!

         また会う日まで
覚えていてね