きのうは色々なお別れがありました


さすがに
こたえます

慣れることはないお別れ

涙は流さないように
コントロールしていても
なかなか難しいときもある


なかなか、ね

昔師匠に、
「お前が泣くな」
「医者の仕事しろ」
といわれた
悲しいのは私じゃない
生きたことをみとめるんだ!
かなしむのは家族の仕事なんだ!

患者さんの生きるを支える

そう決めたのはその頃からだ

でもね〜
修行がたりないナ
なけちゃうこともある


がん診断から1カ月もたたずに
旅立った肺がんの患者さん

「僕の死神になってくれ」
「いやな気分になったらごめん」
「ぼくらしく逝かせてほしい」


死神かぁ

死女神よ、って答えた

「人生一回しか死ねないんだから
死ぬことも楽しむ」
「家族にはみんな伝えたから
あとはしぬだけ」
「頼むよ死神先生」


わかった


二日後旅立った
やすらかなお顔だった

天国への水先案内人の仕事
できたかな

優しい死神なら
ま、いっか


奥様と話したとき

涙がすこし
うえをむいて涙がこぼれるのを
ふせいだよ


死神がんばる
また会いましょう!


病棟の庭の🍅