何もしないで
そばにいるだけで
いいのでしょうか?

胃がんで入院されている
患者さんの息子さんが
心配そうに
話される


仕事帰りに
ほぼ毎日よってこられる

息子さんにあまり話されない


もともとはおしゃべりだったよう

「何を話せばいいのか
わからないんです」
「きてもいみがないんでしょうか?」

そんなことはない
だって
現に、いつも楽しみにされている
家族がいらっしゃる時の笑顔は
違うんだなぁ…

人生が最終ステージを
迎える時
かぞくもかんじゃさんも
何かしなきゃって
焦る

過去のことを後悔したり
ひとは色々なことを
考えますよね


わたしもそうだったなぁ

でも、考えてみて

もし、病気がなかったら
同じ部屋で
こんなに長い時間
親と過ごすなんてあった?

夫婦で同じ部屋でって
あった?

案外
ばらばらに過ごしていたり
それぞれのしごとをしていたり

あるいは
同じ部屋にいても
会話はしていなかったり
ってことないですか?

だから
それが日常

なんだかぼーっと
かんじゃさんも
かぞくも過ごしている

一見何もしていないようだけれど
それが
当たり前だったりするのかな
とおもいます

もちろん
うちはおしゃべりだよとか
家庭によって違いはあるでしょう

でも
なにもしないこと

案外
あたりまえかもしれません


一緒にすごしていることに
意味がある


おねがい


そう思えるなら
つらくなく
すごせているのかな

ドラマで
最期の最後まで
ありがとう、と話し
涙を流す

どうしてそうならないんですか?と
しかられたことがある

それはドラマです

そうはいかない

でも
心はつうじているんだな