緩和ケアというとがんをイメージされますよね
なんどもいいますが
緩和ケア≠がんではないし
緩和ケア≠終末期医療
ではないです
大きなことをいっちゃえば
患者さんに苦痛があれば
それは緩和ケアの対象
疾患の種類、程度ではなく
患者さんの苦痛にあわせて
全員対象です
このブログを見て下さっている方には
耳にタコですね
わたしがもっと増えることができる
コピーロボットみたいなものが
あるとしたら
ほんと
みんなのお話をきいて
みんなの苦痛をすこしでも軽くしてあげたい
肺癌の80代の患者さん
骨転移の痛みがつらくて
でもずっと
としだから病気だからって
我慢
ご家族曰く
こんなにお父さんがつらいっていうのは
本当につらいんだと思います、とのこと
日本人は基本的に
我慢強い←私なんて痛みに弱くて、恥ずかしい・・・
骨転移が背骨の骨の神経の中に入り込み
じんじん、ずきずき
そんな感じをイメージしました
でも薬を処方するのには
もう少し客観的な情報が必要
一度だけ検査をさせてほしい、とお伝えすると
「え?緩和ケアってそんなことまでしてくれるんですか?」
そんなこと?って
「検査もしてくれるの?」
必要なら当然のことです
ご家族
「かかりつけの先生が、緩和ケアは話をきくだけって」
「検査は一切しないっておっしゃったから」
緩和ケアってそういうイメージなんだな、と
痛感
大事なのは
患者さんが生きていること
それが苦痛を取り除くのに必要であるのであれば
検査も必要
抗がん剤だって必要
そういうものですよね?
あ、またたこでた、か
CT、採血を行いました
骨転移で骨破壊を伴う
神経にせっしていて、これが痛い
薬を処方しました
医療用麻薬を処方することを伝え
1日1回飲めばよいタイプのものを選択
錠剤がいいというので頓服=レスキューも
錠剤で
しびれに効く薬も処方
1週間後
「先生!楽になりました!」
「1か月ぶりによくねむりましたよ」
この一言で私達が元気になる
また頑張れる
がんは痛い
痛いのは仕方がない
そんな発想は不要
安倍総理もいっていた
発想をかえましょう
私もまねします
これからは発想を変えましょう
緩和ケアはっていうイメージをかえましょう
あらたな医療のスタートです
なーんてね
私は妹分よ。発想をかえていけばいいと思うのよね
でも話は聞いて欲しい
察してほしいとも思うわ