父がついてきてくれ、と言った場所


葬儀社の互助会の申し込み

でした

わたしは長女でありながら長男の役割を
期待されていたのかな、と
いまなら思う


「よくみておきなさい」
「家族葬にする。呼ぶ人は決めておくから」
「お別れ会を1ヶ月後にする。お父さんに会いたい人もいるだろう」
「やつれた姿はみせたくないから」

互助会について説明をうけて
申し込みをして帰りました

なんだか
無言の車の運転


無言


沈黙

わんわんわんわんわんわん

おりるとき

「ありがとう」

と、ポツリ

「うん」

それだけ。
それで十分に感じた。

あとはやれるだけのことをやって
生きていく


そう決めたのだ

父が


わたしはそれを支え、母や妹も一緒に
チームになれるように
要になろうと決心した

化学療法に通院も始まった


やっぱり期待する自分がいた

父がいなくなるかもなんて考えられなかった

わんわんわんわんわんわん

ほんとに
父が教えてくれた

家族を支えるために
大事なことは何か


患者さんを真ん中にして、本人を支えることが、家族を支えることにつながる、ということ

家族は本人と同じくらい
くるしみを感じているということ

あしあとあしあとあしあと

化学療法は予想よりつらく
副作用が辛かった

だんだんつらそうになる父

よくないよね…そんな予感しかしなかった


ハートブレイクハートブレイクハートブレイク


ヒトは勝手な生き物
自分に都合がよいようにしか
話をきかない

自分都合に理解する


そんなものだ
そのこころは

治らないことを知っているから
わかっているからの
気持ち

自分をまもるための心の働き

わたしはそう理解しています