さてさて

胆管がんの父

肝臓切除し、抗がん剤治療中
残った肝臓に転移

父が病院から帰ってきて電話をくれました

「おい!肝臓を焼くっていわれたぞ」
「そんなことしたら、肝臓なくなっちゃう」

痛いらしいからやりたくない
やったところで治らないだろう

それが父の言い分だった


母は
やってほしい、という

妹もやってほしい、という


わたしも

やってほしいと、思った


父は優しく、あまりおこることはなかった
そんな父だから
むしろ家族のきもちをくんでくれたのだろう


「痛いのはいやだ。でも一回だけ
やってみる」

「ただし、一回だぞ」

はいはい


とにかく治療をうけてもらえることが
安心で

その治療の意味や効果
まして
患者本人にあたえる影響なんて
考えてもいなかった


患者さん、家族は

良い面には目や耳がむく

悪い面には目や耳がむかなくなる
←むしろとじてしまう

患者さんや家族への説明は
これが問題だろうと思う
伝えた、と理解したは別だということ
つらいことかもしれないけど
きちんと情報をつたえ、判断できるように
情報を提供すること


全く本人のことを考えていなかったのかなぁ


ちなみに

肝臓を焼く←ラジオ波で焼灼する治療
当時は流行っていた(RFA)治療法

治療のために
入院した


チュイルダンテル
フランス語で
チュイルは瓦
ダンテルはレース

うすーいあまーい
ナッツ入りのお菓子