がん治療をどこまでつづけるか?

基本的に効果があれば続けていくとよいのかと
思います
でももし副作用が重大で、入院しなきゃいけなくなったり、家でもダルすぎて動けないような日が続いたのであれば、ちょっと相談が必要かも。

ある患者さんの声を紹介させていただきますね

70代後半で、5年前に胃がんを手術してから
抗がん剤を行ってきていていました。
リンパ節転移がでたり、で抗がん剤の
種類を変更
最近になって
腫瘍マーカーが上昇
骨転移、腹膜播種が生じました  

抗がん剤をどうするか

外科の主治医の先生は
「治療をやめるのも選択肢だけれどなぁ
抗がん剤の種類も変えてみてもいいけどなぁ」
「やめどきかなぁ。はやめにきりあげるのも
ありだけど。どうする?」

すぐには返答できないものだけどなぁなんて
考えていたそうです

「まぁ2週間かんがえてきてね」

痛み止めの調整も必要だったので
私達の外来にも通院されてました。

「やっぱりついにこの時がきたわー」
「まあ、よく頑張ったわよね」
「私は悲しくはないんだけどねぇ」
「胃がんって言われた時から、色々準備してきているのよ。終活ってほどりっぱじゃないけど」

「8割、心は決まっているのよ。でも先生は
迷っていると思ったのかしらね」

「私は、抗がん剤卒業するわ」

「最近はだるさも強くてね。最初は
元気だったからね。あの時とは違うもの」

「しばらく前から考えていたのよね」

「2週間後に一応、伝えるわ。自分でいうから
まだ考えているってカルテには書いておいてね」

おしゃれに気を使い、いつもきれいにされて
笑顔が素敵

「私は旦那さんの介護をしてあげられなく
なるくらいなら治療はしないって前からきめていたの」

「抗がん剤をしたあとは、副作用で動けないことが
ほとんどになっていたの。そうなったら、やめようと
決めていたのよ」

「いいタイミングで話してくれたからね」
「こんな生き方あっていいよね?」

これからのことを相談しながら
やっていきましょう、と話しました。

病気のこと、生活のこと
全部自分で決める
すごいことなんです

1分でも1秒でも長く穏やかにいきること
これを支えること
そんな医療、ケアもあって
いいですよね?

つづきます


心不全のワン13歳
時々夜中に起きるようになった
柴犬は
認知症に
なりやすい犬種みたい
でもゆったり過ごしてほしい
家族の一員