乳がんで2年あまり治療をつづけてきた
70代の患者さんがいらっしゃいました。

娘さんがいつも一緒に診察に
それはそれは仲良し

抗がん剤の効果より、副作用が強くなり
積極的な癌治療はやめることにしました。
娘さんが色々調べて、治療をしない選択肢も
ある、と判断し、娘さんの意見をお母さんも
受け入れたのでした

私達緩和ケア部門には癌治療時から
気持ちの整理をつけたいから、相談したい、と
関わらせていただいていました

あしあとあしあとあしあと

呼吸困難が生じるようになって
酸素療法が開始されました。
在宅酸素の手配、医療用麻薬の手配
動くと苦しくて、ほとんどの時間を
椅子に座って過ごされるようになりました。

通院も負担かなぁと心配しはじめました

ある日患者さんから
「何がなんでも、行きたいところがあるの」
「ダメって言われても行くわ」

なんでも新幹線や列車を使って🚃3時間は
かかる旅

だれかに会いに行くのですか?、と
聞いてみました

「懐かしい人に、ね」

いつもは屈託なくお話される方なんだけど
よっぽど大切なことで
あまり話したくないのかな、と思いながら

酸素の手配、薬の手配、もしものときの
診療情報提供書

ぶじにいけるように手配しました。

「ありがとうございます。急にごめんなさいね」

心配しすぎても、ね。
何かあったら連絡してね、と

続きます


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