お手紙は、こんな内容でした

『入院中は、母が大変お世話になりました。
普段は手紙などかかないので、恥ずかしいけれど
なんとか、お礼を伝えたくて、思い切ってペンをとりました。

一昨日、母を無事に送ることができました。
本当に安らかな表情で、かなしみももちろん大きく
ありますが、変な表現かもしれませんが、誇らしくもあります。

鼓動が消える瞬間は、必死の表情でした。
苦しみはないとは聞いていましたが、最後の瞬間まで
生きて生きて、生き抜いてくれた、と
実感しています。母を讃える気持ちで一杯です

お世話になっている間は、母の状態に戸惑っているばかりで、心が尖り気味になったりしていました

そんな中、皆様の心のこもった動作、培われた技術
耳を傾けようとする姿、優しいまなざい、さりげなく賢明なことば。たくさんのことに励まされ
勇気をいただき、最期まで家族も
頑張ることができました。

ありがとうございました。
           以下略』

普段の仕事がこのように言っていただけると
本当に、染みる
泣きそうになる

お金にも、何ものこらない
でも患者さんの、家族の心にしみる

これでいいんだ、このままみんなで進めばいい

こちらこそありがとう、なんです

ご家族が日常にもどるため
だからこそ
穏やかな本人らしい最期は大事なんです

この患者さんの家族が
日常にもどれますように
祈っています


あなたの幸せを
祈ってる
悲しまないで