がん患者さんが痛みを感じたとき
どんな訴えも真摯に聞き取る
まず、何を考えますか？
病気の悪化？
転移？
痛くない痛くないと、言い聞かせ
気を紛らわし
翌日にはいたみがなくなっていることを
願い…
痛みは、必ずしも病気の悪化ではありません
あくまで病気の場所などによる。
たとえ小さな病変でも、痛覚を感じやすい場所にあると、非常に強い痛みを感じます
一方10センチを超えるような大きな腫瘍でも
場所によっては痛くない
だから痛い＝進行ではないです。
安心して
痛いですと伝えてください
ある、30代の乳がんの女性
骨転移もあるけれど、抗がん剤も効いていて
安定。医療用麻薬もうまく使い
仕事も育児も家事も、三足も四足ものわらじを
履いて頑張っていました
そんな彼女が、仕事中に胃のあたりの痛みを
感じました。最初はそれほど強くなく
ま、いっか、と様子をみていましたが、
だんだん強くなる。
んー、心配だな、でもな、と臨時受診。
乳腺外科の医師は、多分大丈夫だよ、
骨の転移の影響かな、と。医療用麻薬の頓服を
飲むように伝えました。
たまたま、廊下でお会いして、あれ？どしたの？
「なんか、お腹が痛くてさ。オキノーム（医療用麻薬の頓服）を飲んだらさ、なんかかえって痛い感じ」
顔色は悪いし、痛そうなので
もう一度外科外来に行こうよ、としぶる彼女を
つれていきました（おせっかい、すみません💦）
お腹いたいー、と。エビのように丸まる🦐
ん？
ねぇ、盲腸の手術したことある？
「ないよ」
何もないんじゃない？という外科医に頼んで
CTをとってもらうことに
あら！びっくり！
なんでしょ？
こういうこともあるから
ほんと
驚く
きめつけちゃだめ
自分のおせっかいを
相棒の認定看護師さんに
褒められた
どんな訴えも真摯に聞き取る
大事
ほんとに
大事