緩和ケア病棟で、半年を過ごされた患者さんが
いらっしゃいました
肺がんの70代の女性患者さんです
はじめは呼吸器内科の先生から
「化学療法中の患者さんだけど、いい?」
外来に紹介がありました。
呼吸の苦しさと、痛みについての相談でした
もともと、少し慢性肺疾患がありました。
「抗がん剤の治療をした後から苦しくて。なんのために治療をしたかわからないわ。背中も痛いしね」
「気持ちが苦しいってのもあるわね」
背中の痛みは、骨転移が原因
息苦しさは複雑にあるけれど
酸素化は良好。呼吸困難感が中心
患者さんと相談して
まずは症状調整を。医療用麻薬で痛みと呼吸苦に
対応
化学療法は、継続できるよう調整をすすめることに
なりました
患者さんは帰り際に
「どう過ごしたらいいのかしらね。これから」
なんで?そうおもうのですか?
「なんかこのまま抗がん剤をつづけるの
疲れちゃったのよね」
「そろそろ、人生をかんがえたいわ。家族に
迷惑をかけたくないしね」
あわてないで
冷静に